観照寺(かんしょうじ)(群馬県佐波郡玉村町上之手1282)
板碑は、観照寺境内にある三基の内、最も新しく南北朝時代前期 文和二年(1353)の紀年銘がある。
観照寺 阿弥陀三尊種子板碑(町指定文化財、南北朝時代前期 文和二年 1353年、緑泥片岩、高さ 97.5Cm 幅 34Cm)
身部上方に阿弥陀、その下左右に観音・勢至の種子を蓮華座上に薬研彫し、阿弥陀三尊とする。下方に紀年銘、光明真言を刻む。 |
板碑 頭部
頭部山形、下に二条線。身部の輪郭はない。
蓮華座上に刻まれた阿弥陀三尊の種子 | 刻銘:「文和二年(1353)」 |
阿弥陀三尊は、上に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、その下向かって右側に観音の種子「サ」、左側に勢至の種子「サク」を薬研彫する
板碑 下方の刻銘
中央に「文和二年(1353)、癸巳、口月」の紀年銘、左右に各二行で梵文 光明真言を刻む。
光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ」「シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」 「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ」「ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」
観照寺の板碑三基
中央が弘長二年銘の阿弥陀一尊種子板碑、向かって右が弘安七年(1284)銘、左が文和二年(1353)銘 阿弥陀三尊種子板碑
宝勝寺(ほうしょうじ)阿弥陀一尊種子板碑 石仏と石塔-目次!
観照寺の板碑三基、背面
*JR高崎線 新町駅前から永井運輸バス 前橋方面行に乗車、「玉村町役場入口バス停」下車、南方向へ徒歩 約5分。またはJR高崎駅前から群馬中央バス 県立女子大学行きに乗車、玉村町役場南バス停」下車、南方向へ 約5分。
(撮影:平成23年11月1日)