あみだ堂五重石塔 (兵庫県洲本市五色町下堺519)
五重石塔は、特徴が上堺の五輪塔と同様古式を示し、鎌倉時代中期までの造立と考えられている。
あみだ堂 五重石塔(県指定文化財、鎌倉時代中期以前、花崗岩、高さ 258Cm)
初層軸部 正面、直接 金剛界大日如来の種子「バン」を刻む | ||
五重石塔は、五色町上堺の奥谷集会場 前庭に立っている | 初層軸部 東面、種子は「バク(釈迦)」か「バイ(薬師)」とみられる |
初層軸部は背が高く、古風を示す。四面には種子が刻まれているが、彫りが浅く磨滅もあり、判断しにくい。また、配置も通常の四方仏と異なっている。
初層・二層部 屋根
軒口厚く、軒反は緩やか。各層屋根の上部に、上層の軸部をつくりだす
南面、種子は「ア(胎蔵界大日)」か?。種子の両脇に刻銘がみられる | ||
初層軸部 西面、種子は「アク(不空成就)」とみられる | 相輪は下部を残し ほぼ欠損し、五層屋根も一部を欠く |
近くの上堺五輪塔と同じ凝灰岩で造られ、同様に古式を示す特徴から、セットで時代判定がなされている
基 礎
基礎は低く、古式を示す。側面は四面とも無地。
石塔は、層数が少ない五層で、基礎が低く、初層軸部の背が高い。また、屋根の勾配が緩いなど、鎌倉時代中期以前の特徴を持つ |
五層 屋根
上端の露盤は作らず、勾配は緩やかで深い。屋根の一部を欠損する
あみだ堂 五重石塔 西面 (県指定文化財)
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*洲本高速バスセンターから鳥飼線 湊行きに乗車、「堺小学校前バス停」南西方向へ徒歩 約10分。奥谷集会所の前庭、南端に立っている。
(撮影:平成23年10月4日)