金剛寺(こんごうじ)(兵庫県豊岡市金剛寺489)
大型宝篋印塔は、八尺塔として造立されたこの地方を代表する作品で、「雷よけ」の信仰が伝わっている。
金剛寺(こんごうじ)宝篋印塔 (県指定文化財、南北朝時代 、花崗岩、総高 228Cm)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、アク:不空成就) | ||
宝篋印塔は、門前の右手、一段高い場所に立っている | 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦) |
笠
笠の段型は下二段、上七段、隅飾は二弧輪郭付でやや外傾する。
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、タラーク:宝生) | ||
蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、キリーク:阿弥陀) | 宝篋印塔の基壇は、一枚石からなり、大型で厚く安定感がある |
宝篋印塔には、当地だけ雷が落ちない「雷除け」の信仰が伝わっている。
基礎 正面
基礎上端は複弁反花、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる。但し、背面は無地。
相輪は逓減がかかっており、下から、請花、九輪、請花、宝珠で、最下の伏鉢を欠く。また、最上の宝珠は継ぎたされ後補の可能性がある。 |
基礎 背面
側面は背面のみが無地で、刻銘はない。
基 壇
一枚石で、重量感があり安定している。
金剛寺(こんごうじ) (高野山 真言宗)
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*JR山陰本線「豊岡駅」下車、北東方向へ徒歩 約58分。
(撮影:平成24年6月27日)