安楽寿院(あんらくじゅいん)三尊石仏

 安楽寿院(あんらくじゅいん)(京都市伏見区竹田内畑町74)

  旧 成菩提院跡から江戸時代中期に三基掘りだされたもので、釈迦三尊と薬師三尊が安置される。残る阿弥陀三尊は、京都国立博物館で屋外展示されている。

 安楽寿院(あんらくじゅいん)釈迦三尊石仏

  ほぼ方形の凝灰岩の表面に光背をつくり、各々の蓮華座上に坐す三尊を厚肉彫りする。中央は釈迦如来と考えられている。

安楽寿院(あんらくじゅいん)釈迦三尊石仏(平安時代後期、凝灰岩、高さ 約100Cm 幅 約110Cm 厚さ 40Cm)

釈迦如来(中尊)、結跏趺坐し、定印を結ぶ。 普賢菩薩(向かって右)左手に蓮華を持つ。

 安楽寿院(あんらくじゅいん)薬師三尊石仏

  薬師三尊石仏は剥落や摩耗が激しく、三基のなかで一番傷んでいる。中尊が左手に薬壺を持っていることから薬師三尊と知れる。

安楽寿院(あんらくじゅいん)薬師三尊石仏(平安時代後期、凝灰岩、高さ 約100Cm )

月光菩薩(向かって左) 薬師如来坐像(中尊)、右手施無畏印、左手に薬壺を持つ。

石仏 覆堂

向かって左側が薬師三尊、向かって右が釈迦三尊石仏

薬師三尊石仏(平安時代後期) 釈迦三尊石仏(平安時代後期)

三尊石仏は当初四基あり、塔軸部の顕教四仏(釈迦・阿弥陀・弥勒・薬師)と見られ、弥勒の一基が亡失したものと考えられている。

 安楽寿院(あんらくじゅいん)阿弥陀三尊石仏

  京都国立博物館に屋外展示されている一基で最も保存が良く、中尊に定印の阿弥陀、向かって右に蓮台を捧げる観音菩薩、左に合掌する勢至菩薩を厚肉彫りする。

安楽寿院(あんらくじゅいん)阿弥陀三尊石仏(平安時代後期、凝灰岩、高さ 約100Cm 幅 約110Cm)

各々舟形光背を薄肉彫りし、蓮華座上に坐す。脇侍の観音・勢至の頭部が中尊側に傾いている。

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安楽寿院(近衛天皇陵)多宝塔(桃山時代 慶長十一年 1606年再建、本瓦葺、高さ 約16m)

天皇陵でなければ、重要文化財指定になると思われる、桃山時代の美しい多宝塔

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*近鉄電車・京都地下鉄「竹田駅」下車、徒歩 南へ約10分。

(撮影:平成19年3月11日、平成19年4月14日、平成23年6月15日)