稗田野神社(ひえだのじんじゃ)石燈籠

 稗田野神社(ひえだのじんじゃ)(京都府亀岡市稗田野町佐伯垣内亦1)

  石燈籠は、京都の石の文化が丹後に影響する重要な資料として位置付けられている。

稗田野神社(ひえだのじんじゃ)(重要美術品、鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 約190Cm)

宝珠・請花、宝珠と請花は別々の石で作られている。
石燈籠は、本殿敷地内、南側に置かれている 火袋、八角で、火口二面、丸窓二面、幅の狭い壁面 四面の構成

笠は中央が高く、蕨手(わらびて)は、四本を欠損する

火  袋

大面取り式で、前後に火口、左右に丸窓、残りの四面は幅が狭く、蓮華座上月輪内に梵字を刻む

上区は横連子、下区は格狭間で、幅が広い面は各二区とし、狭い面は各一区とする

中  台

中台上端は低い一段で、側面二区、下端は単弁の蓮弁を刻出する

竿(さお)は円柱、中節は連珠文、上下は各二条で三節をつくる。形式的に、京の石造文化が丹後に影響する資料と考えられている

基  礎

基礎は、八角の台石上に置かれる。側面は一区格狭間、上端は一重段型の上に複弁反花、中心に竿(さお)受けの円形座をつくる

稗田野神社 拝殿

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稗田野神社 (ひえだのじんじゃ)

奈良時代中期 和銅二年(709)の創建になる古社で、平安時代には延喜式に記されている

 石燈籠(いしどうろう)

*JR山陰線 亀岡駅前から京阪京都交通バス 「国道佐伯バス停」下車、北方向へ 徒歩 約3分。

(撮影:平成23年4月5日)