普門院(ふもんいん)宝篋印塔

 普門院(ふもんいん)(京都府南丹市日吉町中世木宮ノ前13)

  普門院は、残された文化財などから鎌倉時代の創建と考えられている。宝篋印塔は、室町時代の作品。

普門院 宝篋印塔(市指定文化財、室町時代中期 康正二年 1456年、花崗岩、高さ 104Cm)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、タラーク:宝生如来)
宝篋印塔は、本堂に向かって右手(東側)、横に安置されている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、キリーク:阿弥陀如来)

笠の段型は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で内は無地、外傾する

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、アク:不空成就如来)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦如来) 相輪が他の部分と比べ、やや太く、頭が重たい感じがする

基 礎 正 面

上端は複弁反花、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる。正面の束、左右と格狭間内に刻銘がある。

束の刻銘:「康正二年(1456)、九月三日」     格狭間内の刻銘:「時講衆」

相輪は、伏鉢の背がやや高く、下の請花は複弁、九輪は太く上に逓減する。上部の請花は単弁で、形のよい宝珠へと続く

基 壇

宝篋印塔は、一石で高さ 17Cmの基壇上に安置されている

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普門院(ふもんいん)本堂 (真言宗 高野山派)

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*JR山陰線 日吉駅前から南丹市営バス世木線乗車、終点「上谷バス停」下車、北方向へ 徒歩 約35分。

(撮影:平成23年2月23日)