徳雲寺(とくうんじ)梟(ふくろう)水船

 徳雲寺(とくうんじ)(京都府南丹市園部町小山東町塩田谷7)

  徳雲寺は、至徳二年(1385)に建立され、江戸時代には園部藩主代々の菩提寺となっている。梟の水船は、初代園部藩主に関係する作品。

徳雲寺 梟水船(とくうんじ ふくろうみずぶね)(江戸時代前期、花崗岩、高さ 70Cm 幅 153Cm 奥行 m78Cm)

本堂に向かって右側前方に水船が据えられている。水船は、四隅の下部に羽を休めて立つ梟(ふくろう)が一羽ずつ、計四羽 厚肉に彫られている

梟(ふくろう)の彫像

梟(ふくろう)は、目や羽など全体が写実的に彫られている

古塔で、梟(ふくろう)の鳥型がついているものには、京都 北村美術館、四君子苑(しくんしえん)の旧 妙真寺宝篋印塔(鶴の塔)鏡神社宝篋印塔があるが、

宝篋印塔以外で梟(ふくろう)の鳥型がついているのは珍しい。徳雲寺の梟(ふくろう)の鳥型は、極めて写実的に彫られている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梟(ふくろう)の彫像 (水船下方四隅)

徳雲寺 梟水船(とくうんじ ふくろうみずぶね)(江戸時代前期)

水船は、徳雲寺 後山に園部藩 初代藩主 小出吉親(1668年没)の廟があり、廟の手水船であったものを本堂前に移した

徳雲寺 梟水船(とくうんじ ふくろうみずぶね)(江戸時代前期)

水船は下にすぼまった形状をし、青銅の龍頭から水が供給される

徳雲寺 本堂

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徳雲寺(とくうんじ)(曹洞宗)

徳雲寺は、今でも末寺三十四ケ寺を擁する口丹波(くちたんば)地方の名刹

*JR山陰線 「園部駅」下車、南方向へ 徒歩 約16分。

(撮影:平成23年4月5日)