岩船 観音寺跡(かんのんじあと)六字名号板碑

 岩船観音寺跡(いわふねかんのんじあと)(京都府木津川市加茂町岩船北谷)

  かって観音寺があった広場に立つ板碑で斎講(ときこう)の名が刻まれる。斎講(ときこう)は、この地の講中で、多くの石造物を残している。

岩船 観音寺跡(かんのんじあと)六字名号板碑(室町時代後期 永禄七年 1564年、花崗岩、高さ 107Cm)

頂部山形、その下に二条線、身部は枠取りし「南無阿弥陀仏」の六字名号を大きく刻み、左右の束に銘文、下部に十名の名を刻む

板碑 頭部

頭部は尖った山形で、その下に二条線、額部をつくる

左右の束に「時講永禄七年(1564) 甲子結衆、供養十月十五日敬白と刻み、阿弥陀仏の縁日である15日に造立した

板碑 下部

二段に十名の名を刻む。

 岩船 観音寺跡(かんのんじあと)笠塔婆

岩船 観音寺跡(いわふねかんのんじあと)笠塔婆 (南北朝時代、花崗岩、高さ 210Cm)

軒口薄く、両端で反る

塔身上部、金剛界四仏を蓮華座上月輪内に刻む(キリーク:阿弥陀如来) 塔身上部、金剛界四仏を蓮華座上月輪内に刻む(タラーク:宝生如来)

岩船 観音寺跡の小石仏群

 大蔵墓地の板碑と小石仏                               石仏と石塔-目次!

岩船 観音寺跡

 笠塔婆(かさとうば)                                          板碑(いたび)

*JR加茂駅から<加茂山の家行き>バス乗車、「岩船寺」下車 徒歩。

(撮影:平成23年2月3日)