日神墓地(ひかわぼち)石仏群

 日神墓地(ひかわぼち)石仏群(三重県津市美杉町太郎生)

   石仏群は、阿弥陀石龕仏を中心に右手前に四体、左手に五輪塔や地蔵石仏が安置されている。

日神墓地(ひかわぼち)石仏群(石龕仏の向かって右手前) (県指定文化財、鎌倉時代後期、大洞石:凝灰岩

阿弥陀石仏(県指定文化財、鎌倉時代後期) 釈迦石仏(県指定文化財、鎌倉時代後期)

大洞石(おおぼらいし)と呼ばれる凝灰岩の表面を舟形に彫りくぼめ、線刻蓮華座上に立ち円光背を負う阿弥陀如来・釈迦如来を半肉彫りする。

日神墓地(ひかわぼち)石仏群 (県指定文化財、鎌倉時代後期)

石仏群は、高さ 約1m、像高 約60Cmで、線刻の蓮華座が共通しているところから阿弥陀石龕仏に続いて鎌倉時代末期に作られたものと考えられている。

地蔵石仏(県指定文化財、鎌倉時代後期) 地蔵石仏

日神墓地(ひかわぼち)石仏群(石龕仏の向かって左手) (県指定文化財、鎌倉時代後期、大洞石:凝灰岩

地蔵 石仏 薬師石仏(県指定文化財、鎌倉時代後期)

二基の五輪塔の背後に線刻薬師石仏や地蔵石仏が安置されている。

日神墓地 地蔵石仏(県指定文化財鎌倉時代後期、大洞石:凝灰岩、高さ 136.4Cm 像高 36.3Cm)

日神墓地(ひかわぼち)地蔵石仏(県指定文化財鎌倉時代後期)

大洞石の表面上部を舟形に彫りくぼめ、線刻の蓮華座上に右手錫杖、左手宝珠の地蔵菩薩立像を半肉彫りする。下部に大きく銘文を刻む。

銘文:「先考先妣、往生極楽之、明玄造立之」 (亡き父母の極楽往生を願って、明玄が造立した)

水輪、やや肩の張った壺型。
日神墓地 五輪塔(鎌倉時代後期、総高 約130Cm) 台座、大和様式の複弁反花座

五輪塔(石龕仏横、五輪塔 二基の向かって右側)

石龕仏の横に五輪塔が二基安置されている。その向かって右側の五輪塔で、火輪の軒反や水輪の形状(壺型)が鎌倉時代後期の様式を示している。

五輪塔 (二基の向かって左側、石段横) 五輪塔 (石龕仏横 二基のうち向かって左側)

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日神墓地(ひかわぼち)五輪塔

墓地の一番奥に安置されている

 石  仏-紀年順-目次

*近鉄大阪線 名張駅西口から三交バス 敷津行きに乗車、「飯垣内バス停」下車 南西方向へ徒歩 約25分。墓地は入口に鉄扉があり、その突き当りに石龕仏が安置されている。

(撮影:平成23年6月23日)