射手(いで)神社十三重石塔南塔

 射手神社(いでじんじゃ)(三重県伊賀市長田2691-1)

  赤い鳥居を挟んで、向かって左側にあるのが南塔で、北塔に比べよく整っていて、国の重要文化財に指定されている。

射手神社(いでじんじゃ)十三重石塔 南塔 (重要文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 520Cm)

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、「ウーン」:阿閦)
鳥居をくぐった左側にあるのが重要文化財に指定されている南塔 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、「タラーク」:宝生)

初層・二層屋根

軒口厚く、両端で強く反り、軒下に一重の垂木型を刻出する

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、「キリーク」:阿弥陀)
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、「ウーン」:不空成就) 屋根の軒反、力強い種子の彫り等、鎌倉時代後期の作品と思われる

基 礎

基礎は切石の基壇上に置かれ、やや背が高く、側面無地で刻銘は刻まれていない

相輪は後補で、下から伏鉢・請花・九輪で、九輪の八輪から上を欠く。北塔に比し、よく整っている為、重要文化財に指定されている

射手神社(いでじんじゃ)十三重石塔 南塔 (重要文化財、鎌倉時代後期)

射手神社には、社務を行った仏性寺(ぶっしょうじ)があった。石塔は仏性寺にあったもの

射手神社 本殿

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射手神社 (いでじんじゃ)

赤い鳥居を挟んで、向かって左側が南塔(重文)で、右側が北塔(市文)

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*伊賀鉄道「上野市駅前」(上野産業会館バス停)から三重交通バス 中矢行きに乗車、「長田バス停」下車 北西方向へ徒歩 約300m。バスは本数が少なく、伊賀鉄道「茅町(かやまち)駅」で無料レンタサイクルを借りるのが便利。

(撮影:平成19年8月16日、平成23年4月21日)