蓮徳寺(れんとくじ)十三重石塔

 蓮徳寺(れんとくじ)(三重県伊賀市湯屋谷1001)

  相輪の上部を欠き、上層部に屋根の傷みが見られるが、よく整っている十三重石塔で、市の文化財に指定されている。

蓮徳寺(れんとくじ)十三重石塔 (市指定文化財、鎌倉時代後期~南北朝時代、花崗岩、高さ 370Cm)

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、「ウーン」:阿閦)
入口の長い石段を登り切ると、境内の右手に立っている 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、「タラーク」:宝生)

初層・二層屋根

各層屋根の上部に、上層の低い軸部をつくりだす。軒は両端で反り、軒下に一重の垂木型を刻出する。

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、「キリーク」:阿弥陀)
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(西面、「アク」:不空成就) 射出神社の十三重石塔より軒反が弱く、時代が下がる様に思う

基 礎

基礎は地面に直接置かれる。やや背が高く、側面無地で、刻銘は刻まれていない

相輪は下から伏鉢・請花・九輪で、九輪の五輪から上を欠く。上層部に屋根の傷みが見られるが、よく整っている。市指定文化財。

蓮徳寺 本堂

本尊は秘仏の薬師如来で、脇侍の日光・月光菩薩立像は、国の重要文化財に指定されている

 滝仙寺(りゅうせんじ)九重石塔                            石仏と石塔-目次!

蓮徳寺 (れんとくじ)

平成23年5月3日に、本堂の新築を祝う法要が行われた。

層塔紀年順  田原家(たわらけ)五重石塔(南北朝時代)  石造層塔-紀年順-目次

*伊賀鉄道「上野市駅前」(上野産業会館バス停)から三重交通バス 名張駅前行きに乗車、「蔵縄手バス停」下車 西方向へ徒歩 約10分。

(撮影:平成23年4月21日)