秋篠寺(あきしのでら)役行者石像

 秋篠寺(あきしのでら)(奈良県奈良市秋篠町757)

  秋篠寺は、光仁・桓武の両天皇が善珠(ぜんじゅ)を開基として奈良時代末期の宝亀七年(776)に創立した古刹。

秋篠寺(あきしのでら)役行者石像(室町時代後期 天文十五年 1546年、花崗岩、高さ 96Cm)

本堂に向かって左手奥の小さい覆屋に安置されている。上部を丸め、周囲の輪郭を粗造りした中に役行者像と前鬼・後鬼を半肉彫りする

役行者(えんのぎょうじゃ)像

二枚歯の高足駄をはき、脛を出し、右手に錫杖、左手に索を持つ

向かって左手下に刻まれた前鬼(斧を持つ)(像高 22Cm) 向かって右手下に刻まれた後鬼(水瓶を持つ)(像高 22Cm)

下部に刻まれた刻銘

刻銘:両脇に「天文十五年(1546)、七月七日」中央に「法印善観、法印善宗、法印観春」と刻む

役行者像は、近世に葛城・生駒方面を中心として、大和周辺で流行したという。この行者像(像高 44Cm)は、在銘のものでは最古。

覆屋に安置されている役行者石像・二基

  秋篠寺(あきしのでら)役行者石像 (江戸時代)

秋篠寺 役行者石像(江戸時代、花崗岩、高さ 75Cm)、「大峯山 三十三度 源兵衛」の刻銘がある

林の中に立つ六字名号板碑

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秋篠寺(あきしのでら)本堂(国宝、鎌倉時代初期、桁行 五間・梁間 四間、寄棟造、本瓦葺)

薬師如来(重文)を本尊とし日光・月光両菩薩(重文)を脇侍とする。堂内安置の伎芸天(重文、頭部 天平末期・体部 鎌倉)は、諸芸成就の天女とされる

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*近鉄 西大寺駅前から奈良交通バス押熊行き(72番)に乗車、「秋篠寺バス停」下車すぐ。

(撮影:平成23年3月3日)