仏隆寺(ぶつりゅうじ)十三重石塔

 仏隆寺(ぶつりゅうじ)〈奈良県宇陀市榛原区赤埴(あかばね)1684〉

  仏隆寺は、空海が唐から持ち帰った茶を栽培したといい、大和茶発祥の地とされている。

仏隆寺(ぶつりゅうじ)十三重石塔(鎌倉時代末期 元徳二年 1330年、花崗岩、高さ 406Cm)

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、「ウーン」:阿閦)
十三重石塔は、本堂の裏側に立っている。相輪を欠き、地上に置く 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(南面、「タラーク」:宝生)

初層・二層屋根

軒反は緩く、軒下に一重の垂木型を刻出する

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、「キリーク」:阿弥陀)
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、「アク」:不空成就) 屋根は、かなり傷んでいるが在銘の十三重石塔として貴重

基 礎

基礎は低く側面は無地。正面に「元徳二年(1330)十一月日」の紀年銘がある

仏隆寺 門前の彼岸花

秋のシーズンになると夥しい数の彼岸花が咲いている

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仏隆寺(ぶつりゅうじ) (真言宗 室生寺派)

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*近鉄大阪線 榛原駅前から奈良交通バス 上内牧・曽爾村役場前行きに乗車、「高井バス停駅」下車 東方向へ徒歩 約25分。

(撮影:平成23年8月29日 他)