弥勒寺(みろくじ)十三仏板碑

 弥勒寺(みろくじ)(大阪府四条畷市南野 3-6-11)

  大きな十三仏板碑で、室町時代後期の永禄二年(1559)の銘がある。

弥勒寺(みろくじ)十三仏板碑(室町時代後期 永禄二年 1559年、花崗岩、高さ 189Cm 最大幅 75Cm)

最上部は瓔珞付 天蓋の下に虚空蔵菩薩、その下 三列四段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りする。舟形下方の両端に紀年銘が入る

舟形の下方、左右両端に「永禄二年(1559)七月八日」の紀年銘がある

最上部一段目、天蓋と瓔珞を線刻し、その下に蓮華座上に坐す虚空蔵菩薩を半肉彫りする

生駒山系を挟んだ大阪・奈良地区には十三仏板碑が約50基あり、この北河内地区には17基残っている。

二段目、向かって左から阿弥陀如来・大日如来・阿閦如来 三段目、左から勢至菩薩・観音菩薩・薬師如来

十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)

、百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。

四段目、左から普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩
五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王 大きな十三仏で、室町時代後期の造立になる逆修塔

板碑 最下部

逆修講の人達の法名が多数刻まれている

 逢坂(おうさか)五輪塔                                  石仏と石塔-目次!

弥勒寺(みろくじ)(浄土宗)

 板碑(いたび)

*JR学研都市線「四条畷駅」下車、北東方向へ 約1.1Km。

(撮影:平成23年1月20日)