四天王寺(してんのうじ)下馬石碑

 四天王寺(してんのうじ)(大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11)

  五智光院(本坊)の南門(御唐門)の前に立つ石碑で、下馬石碑としては最も古い江戸時代前期 寛永十四年(1637)の銘がある。

四天王寺(してんのうじ)下馬石碑 (江戸時代前期 寛永十四年 1637年、花崗岩、高さ 155Cm)

歌舞伎の「まねき看板」の形式で、石碑正面に大きく「下馬」と刻む。背面に下馬石碑として最古の寛永十四年(1637)の紀年銘を刻む。

屋根形

切妻妻入式の屋根形を前と左右に張出す。

正面、「下馬」の刻銘 背面に紀年銘が刻まれている。

背面 紀年銘「奉寄進、寛永十四(1637)丁丑年閏三月十五日

根 部

根部は、薄く突出する。

 四天王寺 本坊庭園(極楽浄土の庭)の下馬石碑

四天王寺(してんのうじ)本坊庭園の下馬石碑 (江戸時代前期、花崗岩)

五智光院の前から本坊庭園(極楽浄土の庭)に入った所に立っている。南門の前に立つ「下馬石碑」と同形で、同年代のものと考えられている。

五智光院(本坊)(重要文化財、江戸時代初期 元和元年 1623年再建、入母屋造、本瓦葺)

徳川秀忠の寄進により、江戸時代初期 元和元年(1623)に再建したもので、五智如来を本尊とする。

四天王寺中心伽藍、東側から見た五重塔 四天王寺中門(西側)、密迹金剛力士像

金剛力士像は、大仏師松久朋琳・宗琳両師の作で、中門西側に納められている。

亀の池

六時堂の南側手前、亀の池で日向ぼっこを楽しむ亀の群。

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六時堂(重要文化財、江戸時代初期 元和元年 1623年、桁行七間 梁間五間、入母屋造、本瓦葺)

石舞台(重要文化財、江戸時代初期 元和元年 1623年)

石舞台は、六時堂の南側手前、亀の池に架かる石橋に組まれた舞台。「舞台講」の刻銘は、舞台再建を寄進した大阪の材木問屋の講の名称。

*地下鉄谷町線 「四天王寺前夕陽ケ丘」下車 南方向へ徒歩約 5分。JR・地下鉄「天王寺駅」、近鉄「大阪阿倍野橋駅」下車、北方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成24年4月8日)