光福寺(こうふくじ)(埼玉県東松山市岡498)
武蔵型板碑を代表する図像板碑で、美しい来迎相の阿弥陀三尊を刻む。鎌倉時代後期 嘉元四年(1306)の紀年銘を有する。
光福寺阿弥陀三尊板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉元四年 1306年、緑泥片岩、高さ 152Cm 幅 36Cm)
頭部山形、下に二段の切込。身部は輪郭を巻き、内に来迎阿弥陀三尊、下方中央に紀年銘、左右に宝瓶五茎蓮の供花一対を刻む
板碑 頭部
頭部山形、下に二段の切込、身部は太い一重の輪郭を巻く
来迎阿弥陀三尊像
大きな花火が開いたような頭光を負う阿弥陀。向かって右下に蓮台を持つ観音、左下に合掌する勢至、
三尊とも右下に身体を向け、阿弥陀から二条の長い光明が放たれる。三尊の衲衣はなびき、飛雲は後方に流れる。
板碑 下部
宝瓶五茎蓮の供花一対を線刻し、中央に「嘉元四年(1306)二月日」の紀年銘を刻む
刻銘:「嘉元四年(1306)二月日」 | 板碑、側・背面 |
光福寺(こうふくじ)本堂 (曹洞宗)
*東武東上線 東松山駅より熊谷行きバス乗車、「東松山病院前バス停」下車、北東方向へ徒歩 約10分。
(撮影:平成20年3月23日)