仏子(ぶし)共同墓地 阿弥陀三尊種子板碑

 建長五年銘阿弥陀三尊種子板碑(埼玉県入間市仏子239南)

  板碑は、鎌倉時代中期 建長五年(1253)の在銘で、尖った山形が特徴。阿弥陀三尊の種子を蓮華座なしに刻んだ古碑。

仏子共同墓地 阿弥陀三尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長五年 1253年、緑泥片岩、高さ 171Cm 下幅 54Cm)

共同墓地の奥、覆屋の中に立つ建長五年銘の古碑。頭部山形、下に二段の切込、身部は阿弥陀三尊の種子、下に銘文を刻む。

板碑 頭部

頂部山形は尖り、下に二段の切込。身部の輪郭はない。

身部、蓮華座なしに直接、阿弥陀三尊の種子を刻む。 身部下方、中央に紀年銘、向って右側に二行の銘文を刻む。

阿弥陀三尊種子は、上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻み阿弥陀三尊とする。

阿弥陀如来の種子「キリーク」が、脇侍の種子「サ」・「サク」に比べ、極めて大きく薬研彫されている。

板碑、下方

身部下方、中央に「建長五年(1253)十二月、大歳(おおみそか)、癸丑」

、向って右側に小さい文字で二行「右志者為、平高治往生安楽也」と刻まれている。

三尊種子の下、郭線が横に入り銘文と分けている。 刻銘:「建長五年(1253)十二月、大歳、癸丑」

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共同墓地内、覆屋内に安置されている建長五年銘板碑

 板碑(いたび)

*西武池袋線 「元加治駅」下車、南方向へ徒歩 約11分。「ブランヴェール入間武蔵野」というマンションに付属する公園の奥側に共同墓地がある。

(撮影:平成24年11月8日)