寂照寺(じゃくしょうじ)石造宝塔

 寂照寺(じゃくしょうじ)(滋賀県蒲生郡日野町蔵王567)

   宝塔は鎌倉時代後期の様式をよく表し、特に基礎側面の近江文様が、洗練されたデザインで、なおかつ美しく残っている。

寂照寺(じゃくしょうじ)石造宝塔(町指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、後補の相輪を除き高さ 145Cm)

首部、縁板状上の高欄と首部の二段からなり、側面は無地
石造宝塔は、境内の北側に重文の宝篋印塔と並んで立っている 基礎背面、輪郭を巻き内に格狭間を作る

頂部に露盤、四隅に三筋の降棟、軒下に薄い一重の垂木型を刻出する。また、軒口は厚く、軒反はゆるやか。

塔  身

塔身軸部は、正面左右に扉型を刻出するが、背面は刻まれていない。

相輪は後補で、下から伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠。この塔も、金峯神社参道入口にあったが、県道拡幅のために現在地に移された

基礎 正面

輪郭を巻き、内の格狭間内に中心が蕾(つぼみ)で両側が二葉の宝瓶三茎蓮文様を浮彫にする

全体的に良く整った宝塔で、格調が高い。特に基礎側面の三面が、近江文様の洗練されたデザインで、なおかつ美しく鮮明に残っている。

基礎 西面

輪郭を巻き内の格狭間内に、近江文様の開蓮華を浮彫にする

基礎 東面

輪郭を巻き、格狭間内に中心が開花、両側が二葉の宝瓶三茎蓮文様を浮彫にする。中心開花の三茎蓮文様は珍しい

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寂照寺(じゃくしょうじ)境内に立つ石塔

寺の境内というよりは、農家の前庭といったほうがぴったりくる場所に、鎌倉時代の古塔二基が立つ

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*近江鉄道「日野駅」より、近江鉄道バス 「北畑口バス停」下車 徒歩。もしくは日野記念病院前から日野町コミュニティバス熊野神社行きに乗車、「蔵王バス停」下車 東方向へ 徒歩 3分。または、近江鉄道 日野駅から徒歩数分の日野レンタサイクル(西塚自転車店)でレンタサイクルを借りるのが便利。

(撮影:平成20年11月13日、平成23年10月26日)