正覚寺(しょうがくじ)名号板碑

 正覚寺(しょうがくじ)(滋賀県蒲生郡日野町上野田902)

正覚寺(しょうがくじ)名号板碑(南北朝時代中期 応安三年 1370年、花崗岩、138Cm)

上部に二段の切込みを入れる。正面は、切込みから下に阿弥陀の種子「キリーク」、南無阿弥陀仏の名号、三行の銘文、一線を刻む

両側面は、切込みの下に梵字を各一字刻む。背面は素面

名号の下の銘文:「西願聖霊三十三辺」「右志者為」「応安三秊(1370)二月廿六日」(川勝博士は、応安三年 1469年と読んでいる)

向かって右側面、不空成就の種子「アク」
正面、阿弥陀の種子「キリーク」と南無阿弥陀仏の名号 向かって左側面、宝生如来の種子「タラーク」

側面の種子は極めて拙劣な文字で、正面のキリークとあわせて金剛界四仏の種子を刻んでいる。但し、背面は素地で阿閦(あしゅく)の種子「ウーン」は刻まれていない

正覚寺境内に咲いていた梅の花

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正  覚  寺

 板碑(いたび)

*正覚寺へは、近江鉄道「日野駅」下車、東方向へ 約1Km。

(撮影:平成20年11月13日、平成21年3月11日)