山上庚申道(やまがみこうしんみち)石標

 山上庚申道(やまがみこうしんみち)石標(滋賀県甲賀市水口町牛飼)

  JR草津線 貴生川駅の南西 約700m、庚申口交差点の南西側に立つ大きい石標で、庚申山の頂上にある天台宗 広徳寺(山上庚申堂)への道標。

山上庚申道(やまがみこうしんみち)石標(江戸時代後期 嘉永四年 1851年、花崗岩、高さ 約450Cm)

石標は方柱で、正面に「日本、真鍮、祖神、山上庚申道、是ヨリ三十丁」と刻まれ、笠上に三猿を飾っている。

文禄二年(1593)山麓に住む信者が、庚申堂にお参りし修行した結果、夢の中で真鍮の製造法を会得し成功した。それ以来、日本真鍮祖神として全国の金物商の信仰を得た。

頂部の三猿

「見ざる」・「言わざる」・「聞かざる」の三猿が刻まれている

右側刻銘:「嘉永四辛亥年(1851)八月建之、発起人、江戸 紀伊国屋長三郎、京都 水口屋佐治右エ門、世話人富士屋九兵衛」他三人

大正八年六月の移転碑

旧 東海道筋の横田河畔にあったものが移建された

向かって左側刻銘:「発起世話人、江戸、京都、大坂金物屋中」、背面は刻銘がなく無地

昭和五十八年七月の移転碑

国道307号線の工事に伴い、この地に移築された

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山上庚申道(やまがみこうしんみち)石標(江戸時代後期 嘉永四年)

*JR草津線 「貴生川駅」下車、南西方向へ徒歩 約13分。国道307号線と県道4号線が交わる庚申口交差点の南西側に立っている。

(撮影:平成23年10月19日)