霊山寺(りょうぜんじ)五輪塔 中央塔

 霊山寺(りょうぜんじ・れいざんじ)(静岡県沼津市本郷町25-37)

   鎌倉時代後期に墓塔として造立された五輪塔で、昭和31年(1956)に調査した際、下から元弘三年(1323)銘の蔵骨器(青銅製)が発見されている。

霊山寺(りょうぜんじ)五輪塔 中央塔 (市指定史跡、鎌倉時代後期 、凝灰岩、高さ 244Cm)

風・空輪、一石で彫成、空輪は宝珠形
霊山寺背後、墓地のほぼ中央に立つ五輪塔三基の中央塔 水輪球形で、風化が激しく、剥落止めの塗料が塗られている

火 輪

軒口は非常に厚く、笠の両端で力強く反る。笠の傾斜も深い。

この五輪塔の下から、青銅製の蔵骨器が出土し、銘により鎌倉時代 元弘三年(1323)に亡くなった成真大徳という僧の墓であることが判明した

地  輪

背は高く、表面に剥落止めの塗料が塗られている。

基  壇

二段からなる切石で作られ、下の段はコンクリートに埋もれている。

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霊山寺(りょうぜんじ)五輪塔 三基 (市指定史跡、鎌倉時代後期)

後方(南側)のフェンスは、沼津 第四中学校のグランド。

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*JR東海道本線 沼津駅前より沼津登山東海バス 温泉プール行きに乗車、「霊山寺(れいざんじ)バス停」下車 すぐ。五輪塔は、霊山寺後方の墓地、ほぼ中央に立っている。

(撮影:平成24年11月6日)