浄土寺(じょうどじ)(千葉県香取市大戸川 35)
阿弥陀如来を図像で二体、並列に線刻した下総型板碑で、南北朝時代中期 観応年(1350~52)の紀年銘を刻む。
浄土寺 阿弥陀並座 図像板碑 (南北朝時代中期 観応年間 1350~52年、黒雲母片岩、高さ 80Cm 幅 50Cm)
鐘楼の奥に並んで安置する板碑群、向かって左から二基目の板碑。身部は、蓮台上に坐す阿弥陀如来を二体並べて線刻する |
自然石の表面に、一重線の輪郭を巻き、内に二重円光背を負った阿弥陀坐像二体を蓮台上に線刻する。下部に一対の宝瓶蓮華の供花と紀年銘を刻む。
向かって左側の阿弥陀坐像 | 向かって右側の阿弥陀坐像 |
板碑 下部
中央に「観應口年(1350~52)・・・・・」、左右に一対の宝瓶蓮華の供花が刻むが、摩耗が激しく肉眼ではほとんど不明。
浄土寺(じょうどじ)金剛界大日種子断碑
浄土寺(じょうどじ)金剛界大日種子断碑
頭部山形、二条線・輪郭線は見られない。図案化された天蓋(てんがい)・瓔珞(ようらく)を上方に線刻し、下に金剛界大日の種子「バン」を薬研彫する。
断碑 天蓋
板碑群 向かって左側二基
向かって右端は、観応年銘(1350~52)阿弥陀並座図像板碑、左が金剛界大日種子断碑。
浄土寺(じょうどじ)板碑群
植込みの中に北面して安置された板碑群
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浄土寺(じょうどじ)板碑群
植込みの中に東面して安置された板碑群。完形がない。
*JR成田線 「大戸駅」下車、北西方向へ徒歩 約5分。
(撮影:平成23年11月3日)