根来寺(ねごろじ)大日種子板碑

 根来寺(ねごろじ)(和歌山県岩出市根来2286)

  板碑は、周辺に散在していたものを、大塔(多宝塔)の入口手前の広場に集め、祀っている。

根来寺(ねごろじ)大日種子板碑(鎌倉時代後期 正中二年 1325年、砂岩、高さ 81Cm)

身部は上部に大きく金剛界大日如来の種子「バン」、その下に三行にわたり銘文を刻む。鎌倉時代後期 正中二年(1325)の銘がある板碑。

板碑 頂部

頂部山形、下に二段の切込を入れ、額部は低く突出する。山形は、左右と前面に反りをつける

身部の銘文(中央に「正中二年:1325年の銘) 板碑の側面から背面は、粗造りのままで正面観を重視している

銘文:「迎過去尊霊百ケ日良清」「正中二年(1325)閏正月廿一日」「為離苦得楽造立之敬白」

根来寺(ねごろじ)板碑群

 周辺に散在していたものを、大塔(多宝塔)の入口手前の広場に集め、祀っている。

根来寺(ねごろじ)薬師種子板碑(砂岩) 根来寺(ねごろじ)板碑(砂岩)

薬師種子板碑は、身部上方に蓮華座を線刻し、その上に月輪を薄く彫り沈め、薬師如来の種子「バイ」を刻む

根来寺 板碑群

根来寺(ねごろじ)大日種子板碑(砂岩) 根来寺(ねごろじ)地蔵・宝篋印塔板碑(砂岩)

根来寺(ねごろじ)六地蔵石仏

根来寺大塔(国宝、室町時代後期 天文16年 1547年建立、本瓦葺、高さ 35.1m)

五間×五間の平面を持つ多宝塔形式の塔を大塔という。現存するものはほとんどない。そのうちの一基がこの塔である

 藤白峠(ふじしろとうげ)宝篋印塔                          石仏と石塔-目次!

大傳法堂(江戸時代後期  文政十年 1827年再建、堂内中央に重文の大日如来を安置する

 板碑(いたび)

*JR阪和線 紀伊駅前から和歌山バス「近畿大学行き」乗車、「根来バス停」下車 北方向へ 徒歩約20分。又は、JR和泉砂川駅・南海 樽井駅前から南海バス「近畿大学行き」乗車、「根来寺バス停」下車 すぐ。

(撮影:平成23年2月19日)