西山 興隆寺(にしやまこうりゅうじ)三重塔(愛媛県西条市丹原町古田1657)

  南北朝時代の本堂(重文)を残す山岳寺院。真言宗の大寺院

西山興隆寺三重塔(県指定文化財、江戸時代後期 天保七年 1836年、本瓦葺、高さ 19.6m)


三層部、軒は扇垂木、中備えはなし

二層部、軒は二軒繁垂木、中備えは中央部のみ間斗束

西山興隆寺は、養老年間(717〜724)に空鉢(くうばつ)上人が草庵を結んだのに始まり、桓武天皇の時代には勅願寺となった

三重塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えはなし


三層部、扇垂木。組物は三手先

初層部、二軒繁垂木。組物は三手先

初層組物の木材は写真で見る限り新しい。相輪は型の通り。屋根に雑草が生えてきている

仁王門の手前にあった宝篋印塔(町指定文化財)


二層部、組高欄

初層、擬宝珠高欄

塔の内部は、四天柱があり本尊の大日如来を安置する

西山興隆寺本堂(重要文化財、南北朝時代 文中四年 1375年)

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銅  鐘 (重要文化財)

仁王門(大正七年 1918年建立)

宝篋印塔(写真:左)(重要文化財、南北朝時代)

*JR予讃線壬生川(にゅうがわ)下車、徒歩1時間20分。タクシーなら15分。行きはタクシー、帰りは歩いた。壬生川駅前から神戸・大阪方面に便利な高速バス(瀬戸内バス)も出ている。文化財も多く地方の大寺院。四国八十八ヶ所に含まれていないので、参拝の人は少なかった。

(平成18年7月16日撮影)