向上寺(こうじょうじ)三重塔(2)(広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田57)
装飾性に富んだ室町時代の三重塔
向上寺は中国観音霊場の第十一番目の札所としても知られる
持送りの彫刻 |
|
尾垂木と手先肘木 |
昭和38年(1963)に解体修理が行われたが、用材の大部分は建立当初のものが使用された
尾垂木の下の手先肘木には大きな若葉の彫刻をつけている
三層の屋根の四隅に鬼瓦がのる |
|
初層の花頭窓 |
初層、二軒扇垂木の軒が美しい
軒支輪は二段で上段を蛇腹支輪とし下段を菱支輪とする |
|
禅宗様の木鼻 |
各重の柱間寸法は、和様の手法である支割で決められている。初層の柱頭部に粽(ちまき)をとっている
瀬戸田港を出て三原方面へ向かうフェリー(瀬戸内海が美しい)
(平成16年8月13日撮影)