普門院(ふもんいん)五輪塔 (四基)

 普門院(ふもんいん)(京都府南丹市日吉町中世木宮ノ前13)

  普門院は、残された文化財などから鎌倉時代の創建と考えられている。五輪塔は、普門寺からかなり離れた場所に四基並んで立っている。

普門院 五輪塔(市指定文化財、推定:鎌倉時代~室町時代、花崗岩、最大塔 地上高 104Cm)

 普門院(ふもんいん)五輪塔(最大塔:向かって左から二基目

四基の内、最大塔。形状から見て一番古く、鎌倉時代の作品と思われる。各輪の四方に五輪塔四門の梵字を刻んでいる。地上高 104Cm

火 輪

軒口厚く、軒反(のきぞり)は強い

 普門院(ふもんいん)五輪塔(向かって左端

正面から見て左端の塔。最大塔より時代は下がり、南北朝時代位か?。各輪の四方に五輪塔四門の梵字を刻んでいる。地上高 101Cm

火 輪

軒口厚く、両端で反っている

 普門院(ふもんいん)五輪塔(向かって右側の二基

向かって右から二基目の五輪塔 (地上高 64Cm) 向かって右端の五輪塔 (地上高 54Cm)

小型の五輪塔で、前二基より時代が下がると思われる。

普門院(ふもんいん)五輪塔 四基(市指定文化財) 背面

背面の方が傷みが少なく、四門の梵字もくっきりと残っている

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普門院(ふもんいん)五輪塔 四基(市指定文化財) 正面

石積みで、四基共通の基壇をつくる。四基とも地輪の大部分が埋まっている。

(普門院の)縁起書により鎌倉幕府の執権最明寺時頼が法華経を書写し、五輪塔を建立したとされている(現地説明板)

*JR山陰線 日吉駅前から南丹市営バス世木線乗車、終点「上谷バス停」下車、北方向へ 徒歩 約40分。普門院前 山裾の道を普門院に入らずそのままつき当り、左方へ行くと小墓地がある。その墓地の上方、山の斜面を切り取って地を均した小さい空間があり、そこにに立っている。

(撮影:平成23年2月23日)

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