清涼寺(せいりょうじ)多宝塔(京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46)

  嵯峨釈迦堂と呼ばれ国宝の釈迦如来立像(宋より請来)で、あまりにも有名。本像を模した清涼寺式釈迦像が多数造られた

清涼寺多宝塔(府文化財、江戸時代 1700年建立 1702年回漕移建、下重本瓦葺 上重瓦風スレート、高さ約13m)


上重、組物は四手先、尾垂木の先に竜首をつける

下重、出組と軒(二軒繁垂木)

清涼寺は、嵯峨釈迦堂と呼ばれ、宋から請来した釈迦如来像(国宝)で、あまりにも有名。その像を模した清涼寺式釈迦像が多数造られた。

塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、組物は出組、中備えは三間とも蟇股


上重、瓦風スレート

下重、本瓦葺屋根

元禄十三年(1700)、釈迦如来の出開帳が江戸護国寺で行われ、その寄進で塔が建立され、当地に回漕された

上重、尾垂木の先に竜首をつけている


下重中備え、鳳凰の蟇股

下重、組物は出組

塔の内部は四天柱があり多宝如来を安置する

嵯峨天皇の皇子源融(とおる)(光源氏のモデルといわれている)の墓所がある

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清涼寺仁王門(府指定文化財・江戸時代再建)

(平成17年11月23日撮影分追加・平成19年3月11日撮影分追加)