教王護国寺(きょうおうごこくじ)(東寺)五重塔(2)(京都市南区九条町1)

  平安京遷都にあたり桓武天皇の勅命により造営された官立の大寺院

塔の二層以上は、中備えに三間とも間斗束を用い、組物は三手先組物、軒は二軒繁垂木、瓦は本瓦葺

東寺は真言宗東寺派の総本山。平安時代以来東寺と呼ぶ。


組物も大きく、力強い

軒は二軒繁垂木、組物は三手先組物

この日(03.06.28)は初重内部が開扉され、弘法大師信仰の人たちが、たくさんお参りに来られていた。

徳川家光が勅を奉じて1641年着手。古式を残した名塔は、大工棟梁・中井大和の手で、1644年再建された。


軒は、三手先組物

初層の尾垂木の上にのり軒を支える邪鬼

内部は心柱を大日如来に見立て、その周囲の須弥壇に上に金剛界四仏と八大菩薩を安置している。四天柱には金剛界曼荼羅諸尊が描かれている

 京都府の塔 東寺五重塔(3)                               日本の塔-目次

塔は基壇の上に建ち、縁はなく中央間板唐戸、脇間連子窓、組物は三手先組物、中備えは三間とも間斗束をおく

(平成15年6月28日・平成16年10月30日・平成18年2月19日撮影)