遍照院(へんじょういん)三重塔(倉敷市西阿知町464)
平安時代の寛和元年(985年)花山天皇の願により智空僧正が開くところと伝える
遍照院三重塔(重要文化財、室町時代 応永二十三年 1416年、本瓦葺、高さ 22.5m)
三層部、中備えは中央間のみ間斗束 |
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二層部、中備えは中央間のみ、二つ斗 |
二・三層の四天柱を初層繁肘木上に立てる最初の例
平安時代に後三条天皇の勅願所となり、近世では毛利氏、池田氏の祈願所となった
塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えの中央間は二つ斗(ふたつと)脇間は間斗束
三層のカラフルな持送り |
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初層、軒反りが美しい |
三重塔は、開山智空上人が寛和元年(985年)に建立。四度の火災に遭ったが1416年智海上人が再建した
バザーで賑わう境内
初層の二つ斗、組物は三手先組物 | 室町風の木鼻 |
遍照院
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組物は三手先組物、軒の垂木が美しい
塔の内部は来迎柱、来迎壁、須弥壇を設け金剛界大日如来を安置する
建築手法は和様に唐様を加味した折衷様
隣にある熊野神社の神宮寺であったが明治に分離された。現在は真言宗
(平成17年11月26日撮影)