金山寺(きんざんじ)三重塔(岡山県岡山市北区金山寺481)

  天平勝宝元年(749年)報恩大師の創建になる備前四十八ヶ寺の根本道場。元法相宗、天台宗に改宗した

金山寺三重塔(県指定文化財、江戸時代 天明八年 1788年建立、本瓦葺、高さ 25.0m)

JR津山線備前原駅を降りて約4.2km。登り勾配の道を歩く。塔が見えたときはうれしかった


二層、二軒繁垂木、三手先組物

二層、組高欄、屋根は本瓦葺

金山寺は、天平勝宝元年(749年)に報恩大師が創建、備前四十八ヶ寺の根本道場として栄えた

   

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間に蟇股、脇間蓑束


二層部、高欄の腰組に木鼻がついている

初層、三手先組物、軒は二軒繁垂木

嘉応年中(1169〜1170年)、宋から帰国した栄西禅師が入山、法相宗から天台宗に改宗した

文亀元年(1501年)金川城主 松田将監が日蓮宗への改宗を迫り、応じないため一山は焼き尽くされた

のち、岡山城主 宇喜多直家により、天正三年(1575年)に本堂、護摩堂が再建された


三手先組物

初層、中備えの蟇股

塔の内部は四天柱、須弥壇があり、金剛界大日如来を安置する

  

金山寺 山門(仁王門)(県指定文化財、江戸時代初期 正保二年 1645年再建、本瓦葺、入母屋造)

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三重塔は遠くからも見えるので存在感がある