曹源寺(そうげんじ)三重塔(岡山県岡山市中区丸山1069)

  丸山大寺と呼ばれる、岡山藩主 池田家の菩提寺。大伽藍を持ち、天台宗妙心寺派の別格寺院

曹源寺三重塔(指定なし、江戸時代後期 文政年間 1820年頃、本瓦葺、高さ 約20m)


二層部、中央間桟唐戸、脇間板張り、中央間蟇股、脇間間斗束

初層部、組物は三手先、軒は二軒繁垂木

曹源寺は岡山藩主 池田綱政が信輝と父光政の菩提を弔い、子孫の繁栄を祈願して元禄11年(1698)に建立した池田家の菩提寺

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間は正面のみ花頭窓残り三面は板張り、中備えは中央間蟇股、脇間蓑束

この日、西欧人の修行僧(顔面はぼかしています)が三重塔で修行をされていた。写真を撮らせて欲しいとお願いしたら。OKだったので中に入らせてもらい写真を撮った。


塔、四隅の鬼瓦

初層の瓦

塔は、邑久郡山田村に本拠を置く邑久大工の作で、和様と禅宗様が混在する

三門の前の紅葉が美しかった(2005.11.27)


中備えの蟇股

初層、三手先組物

塔の内部は四天柱、須弥壇があるが仏像はない

曹源寺三門(入母屋造、本瓦葺、五間三戸の楼門、寺院創建時の建物)

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曹源寺本堂(江戸時代 文政7年 1824年 再建、桁行七間、梁間六間 重層入母屋造、本瓦葺)

(平成17年11月27日撮影)