西明寺(さいみょうじ)三重塔(犬上郡甲良町池寺26)
平安時代初期 承和元年(834)三修上人により開かれ仁明天皇の勅願所になった
西明寺(さいみょうじ)三重塔(国宝、鎌倉時代後期、桧皮葺、高さ 23.7m)
西明寺は鈴鹿山脈の裾野にある三つのお寺、金剛輪、百済寺とともに「湖東三山」と呼ばれる天台宗の名刹
三層部、中備えの間斗束はない |
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二層部、中備えは中央間のみ間斗束 |
初層の縁は高欄がなく、二・三層は高欄をめぐらしている。洗練されたこの塔は、離れてみても近くから見ても美しい
塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束。組物は三手先組物、軒は二軒繁垂木
初層、軒(二軒繁垂木)が流れるように美しい |
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初層、組物は三手先 |
相輪(写真:右)は水煙を欠いている
平安、鎌倉、室町の各時代を通じて祈願道場、修業道場として栄え、山内には十七の諸堂、三百の僧坊があったという
三重塔は飛騨の匠が建立した純和様建築で釘を使っていない
軒は二軒繁垂木 |
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初層の軒反りが美しい |
初層内部は四天柱があり、極彩色で極楽世界の壁画が描かれている。須弥壇には大日如来を安置する
二天門(重要文化財、室町時代初期、こけら葺の八脚門)
本堂(国宝)の時代を象徴する蟇股(かえるまた)
西明寺本堂(瑠璃殿)(国宝、鎌倉時代初期、方七間の純和様建築)
*平成17年10月30日、本堂は修理中で建物後方に足場が組んであった。三重塔、本堂とも国宝で桧皮葺が美しい。本尊の秘仏薬師如来(重文)は来年、平成18年9月18日から10月27日まで半世紀ぶりに開帳される。その期間は金剛輪寺の聖観世音菩薩、百済寺の十一面観音とそろって秘仏が開帳される。
(平成17年10月30日撮影を追加)