霊山寺（りょうぜんじ）多宝塔（徳島県鳴門市大麻町坂東塚鼻126）

　 四国八十八ヶ所、第一番札所。行基が開基した高野山真言宗の寺院

霊山寺（りょうぜんじ）多宝塔（指定なし、明治十五年 1882年、本瓦葺、一辺5.92ｍ）

	上重、組物は四手先、軒は扇垂木
	下重、組物は出組、軒は二軒繁垂木

霊山寺は天平年間に聖武天皇の勅願により行基が開基した

多宝塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸（他の三面は板唐戸）、脇間連子窓、中備えは三間とも彫刻

上重、四手先組物、軒は扇垂木
下重、軒は二軒繁垂木

弘仁年間（810〜824）に空海が、四国霊場開創のときにとどまり、修行を行い八十八ヶ所第一番の札所とした

多宝塔の内部は、四天柱と来迎壁があり五智如来を安置する

	上重、高欄には十二本の逆蓮柱を付す
	中備え蟇股の位置にある彫刻

天正年間（1573〜92）、長宗我部元親の兵火で全焼、その後、再建されたが明治24年に本堂、多宝塔を残し全焼、大師堂、庫裏、山門はその後、再建された

霊山寺 仁王門

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霊山寺 本堂

＊JR高徳線 板東駅 下車 徒歩10分。以前にきたときは、多宝塔が修理中で見ることが出来なかった。やはり、四国八十八ヶ所の第一番札所ということで、いつきても賑わっている。

（平成18年10月14日撮影）