千葉県の塔

石堂寺

 石堂寺(いしどうじ)多宝塔(千葉県南房総市石堂302)

  南房総最古の霊地、行基菩薩により開創された。多くの文化財を持つ天台宗の寺院

石堂寺多宝塔(重要文化財、室町時代 天文14年 1545年、桧皮葺、高さ 約13m)


上重、出組上に回縁をめぐらす。亀腹は漆喰塗り

下重、二手先組物

石堂寺は神亀3年(726)聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創したといわれている

塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間板張り、中備えは三間とも蟇股


上重の四手先組物

下重、二手先組物と二軒繁垂木

仁寿元年(851)に慈覚大師が七堂伽藍を造営、この時から天台宗になった

塔の内部は四天柱があり、千手観音像を祀る


下重、彫刻が美しい蟇股

下重、屋根の反り

文明18年(1486)夜盗による災火により全山を消失、再建50年、ほぼ現在の姿となった。

戦国時代には、足利・里見・丸氏等の尊崇を集め、足利三代を養育した

薬師堂(重要文化財・桃山時代 1575年)

内部に薬師如来(平安時代)と毘沙門天(南北朝時代)をまつる

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石堂寺本堂(重要文化財・江戸時代 永正10年 1513年・唐様建築・寄棟造)

(平成17年8月16日撮影)

*日本の屋外塔、国宝・重文の最後の塔です。今までに撮った塔の違った姿を撮りたいと思います。さらに県文も頑張ろうと思っています。