栃木県の塔
輪王寺(四本竜寺)(りんのうじ・しほんりゅうじ)三重塔(栃木県日光市山内2300)
天平神護二年(766年)勝道上人一行はこの地に草案を結び四本竜寺を建てた。
三重塔は平成15年7月〜19年3月の半解体修理が終り、平成19年4月より拝観できるようになった。
輪王寺(四本竜寺)三重塔(重要文化財、江戸時代 貞享2年 1685年、とち葺、高さ 18.2m)
三層部、軒は二軒繁垂木、組物は三手先、中備えは中央間のみ間斗束 |
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二層部、軒は二軒繁垂木、組物は三手先、中備えは三間とも間斗束 |
この地は、日光山草創の地で、天平神護二年(766)、勝道上人は大谷川を渡り、日光山内に至り、四本竜寺を創建した
三重塔は、高欄のない縁をめぐらし中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも十二支の蟇股
平成の修理で風鐸の舌が欠損していた為、舌が整備された |
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初層、三手先組物、軒は二軒繁垂木、支輪は菱格子 |
平成の修理で整備された風鐸の舌は、日光山内の法華堂風鐸の意匠に倣ったという
平成十五年七月〜平成十九年にかけての半解体修理で、銅瓦葺であった屋根を当初のとち葺に復された
初層、中備えの十二支を刻んだ蟇股 |
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初層、手挟み(たばさみ) |
三重塔内部は、四天柱、来迎柱、仏壇があり釈迦如来を安置する
四本竜寺観音堂(重要文化財、江戸時代 貞享2年 1685年)
明治七年に、金剛童子を合祀したので「金剛堂」とも呼ばれる。下野三十三観音巡りの第三番札所
三重塔と観音堂の間に不動明王と石の護摩壇がある。これは日光修験の峰修行の遺跡である
JR日光駅から男体山方向
*JR・東武日光駅から東武バスにて「神橋」下車、徒歩3分。平成17年に撮影しに行ったがあいにく修理中。やっと撮影できた。三重塔は、文字通りピカピカだった。
(撮影:平成19年5月2日、最下部写真のみ平成17年3月19日)