観照寺(かんしょうじ)阿弥陀三尊種子板碑

 観照寺(かんしょうじ)(群馬県佐波郡玉村町上之手1282)

  阿弥陀三尊を種子で刻んだ板碑で、鎌倉時代中期 弘安七年(1284)の紀年銘がある。

観照寺 阿弥陀三尊種子板碑(町指定文化財、鎌倉時代中期 弘安七年 1284年、緑泥片岩、高さ 85Cm 幅 36Cm)

境内に三基立つ、右側の板碑。身部上方に阿弥陀、その下左右に観音・勢至の種子を蓮華座上に薬研彫し、下方に紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部山形、下に二条線らしき痕が残る。身部の輪郭はない。

阿弥陀三尊の種子 刻銘:「弘安七年(1284)
身部上方、阿弥陀の種子「キリーク」、その下向かって右側に観音の種子「サ」、左側に勢至の種子「サク」を薬研彫する

身部下方中央に「弘安七年(1284)の紀年銘がある(写真:上右)。全体に摩耗が進んでいる。

観照寺の板碑三基

中央が弘長二年銘の阿弥陀一尊種子板碑、向かって右が弘安七年(1284)銘、左が文和二年(1353)銘 阿弥陀三尊種子板碑

 観照寺(かんしょうじ)阿弥陀石仏(伝 沢渡薬師)

観照寺(かんしょうじ)阿弥陀石仏(南北朝時代、安山岩)

舟形光背を負い、蓮華座上に坐す定印の阿弥陀如来像で、地元では「沢渡薬師」と呼ばれている。

 観照寺 文和二年銘 阿弥陀三尊種子板碑                       石仏と石塔-目次!

観照寺(かんしょうじ)観音堂

 板碑(いたび)

*JR高崎線 新町駅前から永井運輸バス 前橋方面行に乗車、「玉村町役場入口バス停」下車、南方向へ徒歩 約5分。またはJR高崎駅前から群馬中央バス 県立女子大学行きに乗車、玉村町役場南バス停」下車、南方向へ 約5分。

(撮影:平成23年11月1日)