真光寺(しんこうじ)一石地蔵石仏龕

 真光寺(しんこうじ)(群馬県渋川市渋川748)

   基礎から屋根まで一石でつくられている珍しい地蔵石仏龕で、美しい蓮の花が彩色で描かれている。

真光寺 一石地蔵石仏龕(市指定文化財、江戸時代前期 寛永十八年 1641年、安山岩、総高 150Cm)

境内、万日堂の北側墓地に立つ。基礎、軸部、屋根を一石で造り、軸部に地蔵菩薩を刻み、突出した基礎上端に給水用のほり込みを作る

地蔵石仏龕 屋根

切妻妻入り屋根の妻正面に懸魚(げぎょ)、その左右に日月を陽刻し、屋根の両端に蕨手(わらびて)をつくる。

軸部正面、反花付蓮華座の上に右手錫杖・左手宝珠の地蔵立像、蓮華座左右に一対の花瓶を厚肉に刻む。地蔵の錫杖は欠失する。

地蔵石仏 軸部

地蔵の像高 50Cm、左右の花瓶は花が生けられるよう瓶口を穿ち、壁面には彩色で蓮の花が描かれている。

壁面の左右と下部に「寛永十八年(1641)辛巳年」「仲冬廿四日」「常玄、成南、頓証菩提」と刻む。

壁面に、花瓶に生けられた蓮の花を彩色で描く 刻銘:「寛永十八年(1641)、辛巳、年」

屋根 側面

屋根側面には、鬼面が彫られている。

真光寺(しんこうじ)本堂

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真光寺(しんこうじ)(天台宗)

真光寺は、アジサイの寺として、この地方では有名な寺院

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*JR吾妻線 「渋川駅」下車、北西方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成23年10月31日)