浄土寺(じょうどじ)多宝塔(広島県尾道市東久保町20-28)

  高野山金剛三昧院・石山寺とともに、わが国三大多宝塔にあげられる国宝の多宝塔

浄土寺(じょうどじ)多宝塔(国宝、鎌倉時代後期 元徳元年 1329年、本瓦葺、高さ 20.5m)


上重、四手先組物

下重、屋根の鬼瓦

初重組物は二手先、上重組物は四手先組物

初重は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蟇股をもちいる


尾垂木の上に邪鬼がのる

邪鬼(拡大)

多宝塔は、鎌倉時代の嘉暦三年(1328)の再建。本堂とほぼ同時期に再建された

二軒平行繁垂木が流れるように美しい


相輪の宝珠、花輪

板蟇股

写真左は、浄土寺納経塔(重要文化財・鎌倉時代 弘安元年(1278)戌寅十月十四日の刻銘がある)

浄土寺(じょうどじ)多宝塔(国宝、鎌倉時代後期 元徳元年 1329年)

阿弥陀堂(重要文化財、南北朝時代 貞和元年 1345年の再建)

 山陽路・広島県の塔 厳島神社多宝塔                        日本の塔-目次

浄土寺本堂(国宝、鎌倉時代末期 嘉暦二年 1327年建立)、軒反りが美しい中世の建物

浄土寺は推古天皇24年(616年)に聖徳太子が開いたといわれる中国地方きっての名刹。国宝・重文がいっぱい

(平成16年8月13日、平成19年8月12日撮影)