明王院(みょうおういん)五重塔(広島県福山市草戸町1473)

  弘法大師の開基とされる真言宗大覚寺派の別格本山。備後西国三十三ヶ所霊場の第一番札所

明王院五重塔遠景(芦田川越しに200m/mズームで撮った)

明王院は大同二年(807)弘法大師の創建と伝えられている真言宗の名刹

相輪部(早朝、空の色が美しい)
二・三層部(五層とも擬宝珠高欄を用いている)

 明王院(みょうおういん)五重塔(国宝、南北朝時代 貞和四年 1348年建立、本瓦葺、高さ29.14m)

   

軒は二軒平行繁垂木(垂木の連続した流れが心地よい)


組物は三手先組物

屋根の反りが美しい

 青銅製の相輪は、建築当初のもので水煙は全体が火焔文で珍しい

初層は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束

初層内部は、心柱を天井上に立て、四天柱や側回り板壁に壁画が描かれている


初層、軒部分

屋根の鬼瓦

明王院五重塔は中世和様の南北朝時代を代表する建築物

石段を登るとこの門につきあたる。門から真正面に本堂、左手側に五重塔の両国宝建造物が興奮をそそる

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明王院本堂(国宝、南北朝時代、全体的に和様の姿をとりながら細部は大幅に唐様を採用した折衷様

(平成16年8月14日撮影)