千光寺(せんこうじ)(広島県尾道市東土堂町15-1)
尾道のシンボルである千光寺は、平安時代前期 大同元年(806)の創建で、武士の祖 多田満仲の再興と伝える。
千光寺(せんこうじ)阿弥陀三尊磨崖仏(市指定文化財、室町時代中期 寛正二年 1461年、花崗岩、中尊像高 44Cm)
中尊、舟形を彫りくぼめ、蓮華座上に坐す定印阿弥陀如来を半肉彫りする。衲衣や蓮華座に朱色、頭部や輪郭、喉の三道に黒色が残っている。 |
千光寺(せんこうじ)阿弥陀三尊磨崖仏(市指定文化財、室町時代中期)
高さ約120Cmの岩面を各々舟形に彫りくぼめ、中尊は阿弥陀坐像、脇侍は観音・勢至の立像を半肉彫りする。
向って左側脇侍、勢至菩薩(像高 43.5Cm) | 向って右側脇侍、観音菩薩(像高 47Cm) |
千光寺(せんこうじ)の石造遺品
三尊石仏
中尊は如来形で両脇侍は僧形。その両側に、駒形を彫りくぼめた中に墓標の様なものを刻んでいる。
五輪形板碑、繰形座の上に五輪塔形を二基陽刻する | 層塔、基壇に越智式宝篋印塔の基礎と請座を流用。格狭間が美しい。 |
千光寺から見る尾道水道(瀬戸内海)
千光寺(せんこうじ)阿弥陀石仏(逆修塔) 石仏と石塔-目次!
千光寺 本堂
千光寺は、真言宗系の単立寺院で大同元年(806)の創建。本尊は、伝聖徳太子作の十一面千手観音。
*JR 尾道駅前より おのみちバス市内本線東行きに乗車、「長江口バス停」下車。近くの千光寺ロープウェイ山麓駅から山頂へ。山頂から約10分下れば千光寺。阿弥陀三尊磨崖仏は、本堂から南へ石段を下っていくと小さい案内標識がある。
(撮影:平成24年9月23日)