筥崎宮(はこざきぐう)石鳥居

 筥崎宮(はこざきぐう)(福岡県福岡市東区箱崎1-22-1)

  筥崎鳥居と呼ばれる形式で、時の藩主黒田長政が慶長十四年(1609)に建立した。

筥崎宮(はこざきぐう)石鳥居(重要文化財、安土桃山時代 慶長十四年 1609年、安山岩、高さ 475Cm)

「一の鳥居」で、本殿に一番近い位置にある。九州北部によく見られる筥崎鳥居と呼ばれるもので、柱が極端に太く地方色豊かな石鳥居

石鳥居 上部

上から笠木・島木(一石)、額、貫(ぬき)。笠木と島木は一石で彫出し、三石でつなぐ。笠木は、貫と同じ長さで異色。

柱は太く、三段継ぎとし、転び(傾斜)を持つ。上端の島木を受ける部分は、段をつけて納める。島木と笠木は、先端で丸く反りあがる。

「八幡宮」の額を懸ける

向かって左、柱中段の刻銘 向かって右、柱中段の刻銘
刻銘:「于旹慶長第十四(1609)太歳舎己酉季秋中旬」 刻銘:「豊臣黒田筑前守長政 建立」

時の藩主、黒田長政が慶長十四年(1609)に建立した。

筥崎宮(はこざきぐう)石鳥居(重要文化財、安土桃山時代 慶長十四年 1609年)

「一の鳥居」の奥に見えるのが「二の鳥居」

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筥崎宮楼門(重要文化財、安土桃山時代 文禄三年 1594年、三間一戸入母屋造、桧皮葺)

時の筑前領主 小早川隆景が文禄三年(1594)に建立した。「敵国降伏」の扁額を掲げる。

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*JR鹿児島本線 「箱崎駅」下車、南西方向へ徒歩 約8分。

(撮影:平成24年1月29日)