米一丸(よねいちまる)九重石塔

 米一丸(よねいちまる)地蔵堂(福岡県福岡市東区箱崎6丁目)

  主人の一条殿(いちじょうどの)の罠にはまり、自害に追い込められた米一丸の供養塔と伝えられている。

米一丸(よねいちまる)九重石塔 (県指定文化財、鎌倉時代末期、花崗岩、高さ 420Cm)

初層軸部、蓮華座上に如来形の四方仏坐像を半肉彫りする。(南面)
九重石塔は、米一丸地蔵堂の境内に立っている 初層軸部、蓮華座上に如来形の四方仏坐像を半肉彫りする。(西面)

現在 初層軸部の四方仏は、時計回りに90度進んだ形に設置されている。西面の阿弥陀が北面にあり、東面の薬師が南面にある。

四方仏は、各像体部に比しお顔が大きく、彫りも荒い等、あまり洗練さていない。

初層・二層 屋根

軒口厚く、両端で力強く反る。各層屋根の上部に上層の軸部をつくりだす。

初層軸部、蓮華座上に如来形の四方仏坐像を半肉彫りする。(北面)
初層軸部、蓮華座上に如来形の四方仏坐像を半肉彫りする。(東面) 境内には、嘉暦元年(1326)銘 他、計 十二基の板碑がある。

基 礎

側面は四面とも無地で、刻銘も刻まれていない。頂部中央は、わずかに膨らみ水切りになっている。

相輪は下から、伏鉢が欠け、請花、九輪、請花、宝珠。近年まで相輪を欠いており、石材も異なる為、他塔からの流用と思われる

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米一丸(よねいちまる)地蔵堂

米一丸の美しい妻を奪う為、主人の一条殿が罠をかけ、自害に追い込まれた米一丸の伝説がある。

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*JR鹿児島本線 「箱崎駅」下車、北方向へ 約500m。九州大学東側、箱崎6丁目交差点北東角。

(撮影:平成24年1月29日)