本興寺(ほんこうじ)三重塔(兵庫県尼崎市開明町3-13)

  法華宗四大本山の一つで室町時代日隆上人が開基した寺院

本興寺三重塔(昭和四十九年 1974年建立、鉄筋コンクリート製、銅板葺、一辺 5.76m)


三層部、柱間二間、中備えは間斗束

二層部、柱間二間、三手先組物、軒は二軒繁垂木

本興寺は、室町時代の応永二十七年(1420)日隆上人により開基された

基壇の上に建ち、縁はない。中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えはない


三層部、組高欄をめぐらす。組物は三手先

初層、組物は出組、軒は二軒繁垂木。四隅に風鐸をつける

塔は「霊廟」の額を掲げ、位牌堂として用いられている

本堂(江戸時代 文政五年 1822年再建、桁行五間 梁間六間、入母屋造、本瓦葺)


三光堂(重文、桃山時代 慶長二年 1597年再建)

鐘楼(県文、江戸時代初期 寛永十年 1633年建立)

寺地は尼崎城築城の用地となり江戸時代初頭 元和三年(1617)現在地に移転した

開山堂(重要文化財、室町時代 文明元年 1469年建立、正面入母屋造、撞木造)

室町時代の唐様建築物で当寺開山の日隆聖人像を安置する

本興寺正門 祖師堂(江戸時代 嘉永六年 1852年再建)

境内に寒桜が咲いていた(H18.12.9撮影)

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大方丈(重要文化財、江戸時代初期)

*阪神電車「尼崎駅」下車 徒歩5分。ここは寺町といい、元和三年(1617)に大名戸田氏鉄が、尼崎城を築城するにあたり、散在していた寺院をこの地に集めた。約3.9ヘクタールの土地に十一ヶ寺が集中している。尼崎の繁華街に隣接するが驚くほど静かで、落ち着いた雰囲気がある。

(平成18年12月9日・平成19年1月21日撮影)