斑鳩寺(いかるがでら)三重塔(揖保郡太子町鵤709)

  播磨の法隆寺別院と称されている聖徳太子ゆかりの寺院

    斑鳩寺三重塔(重要文化財、室町時代 永禄8年 1565年、本瓦葺、高さ 24.85m)


三層部、軒は二軒繁垂木、組物は三手先中備えはなし

二層部、軒は二軒繁垂木、組物は三手先、中備えは中央間のみ間斗束

斑鳩寺は聖徳太子の創建による。当時は壮麗を極めたが天文10年(1541)赤松・山名の争乱により焼失した

   塔は、四方に石段があり、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらす。中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蓑束


三層部、三手先組物と手挟(たばさみ)

二層部、三手先組物と軒(二軒繁垂木)

三重塔の相輪は美しく、相輪の柱には聖徳太子伝来の仏舎利を納めているという

初層の手挟(たばさみ)には人物らしい彫り物が施されていた


初層、動物が彫られた手挟

初層の組物と軒の調和がたまらなく美しい

塔の四隅の尾垂木上には、各層ごとに異なった手挟を載せている

塔の内部は、四天柱と須弥壇があるが安置仏はない

斑鳩寺本堂

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斑鳩寺仁王門、しっとりと落着いた古寺の雰囲気がある

塔を除いた他の建物は江戸時代に再建された。

* JR網干駅下車徒歩約35分。タクシーなら約10分

(人を彫った手挟は平成16年9月4日撮影、仁王門は平成14年撮影、その他は平成18年9月24日撮影)