柏原(かいばら)八幡神社三重塔(丹波市柏原町柏原3625)

  後一条天皇の満寿元年(1024年)に石清水八幡宮の分霊を祀った神社

柏原八幡神社三重塔(県指定文化財、江戸時代後期 1815年再建、桧皮葺、高さ 約23m)


三層部(中央間板唐戸、脇間連子窓、中備え蟇股)

二層部(三層部と同じ)、中備えの脇間は蓑束

  三重塔は、JR柏原駅の北側、入舟山の頂上に建ち電車に乗っていても三層部が見える

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えの中央間は蟇股、脇間蓑束)


三層部の尾垂木には竜頭がない


相輪(水煙の上下に蓮弁のついた珍しい形)

二層部の軒(二軒繁垂木)と三手先組物

三重塔(層塔)としては珍しく相輪の龍車の上から四方に宝鎖が取付けられている

塔の初重内部は四天柱を立て全体に格天井(ごうてんじょう)を張り、来迎壁前に須弥壇を据える。心柱は八角

蟇股と軒支輪(着色がしてある彫刻がつく)


風鐸

初層尾垂木の舌を出した竜の彫刻

擬宝珠柱は八角で、塔の初重正面に神社らしく、しめ縄が飾られている

初層の軒支輪の部分にカラフルな着色をした波の上を飛ぶ鶴の彫刻がある

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本殿及び拝殿(重要文化財、桃山時代 天正十年 1528年豊臣秀吉により再建)

(平成16年12月11日撮影)  写真:Tetsuo Kawai