蓮花寺(れんげじ)多宝塔(播磨)(三木市口吉川町蓮花寺188)

  法道仙人の開基と伝えられ、弘法大師が修行した地とも伝えられる真言宗大覚寺派の寺院

蓮花寺多宝塔(指定なし、江戸時代 延享四年 1747年、桟瓦葺、一辺4.86m)


上重、四手先組物、軒は扇垂木

下重、出組、軒は二軒繁垂木

蓮花寺は大化元年(645)法道仙人が開いたと伝えられ、弘法大師が修行した地とも伝えられている

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間蓑束


上重屋根、四隅の鬼瓦

上重、四手先組物

相輪は型の通りで宝鎖には風鐸を下げる

平安時代の天暦八年(954)に村上天皇の勅命で中興、蓮花寺と称するようになった


上重、高欄を支える出組の尾垂木。彫刻が面白い

下重、中備え中央間の蟇股

塔の内部は四天柱、須弥壇があり中央に大日如来、まわりに四仏の金剛界五仏を安置する

一時は、十八院三十三坊を容する大寺院として栄えたが天正七年(1579)の秀吉による三木城攻めにより全山灰燼に帰した

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蓮花寺仁王門

蓮花寺本堂

鐘(写真左:県指定文化財、室町時代初期 貞和二年 1346年)

*神戸電鉄 三木駅下車、神姫バス 渡瀬・美奈木台行き(2時間に1本)乗車約20分 東中下車、徒歩約25分。播州平野田園地帯の風景が、ほのぼのとして心が安らぐ。毎年二月の節分には鬼の面をかぶり、タイマツを振りかざして踊る追儺式が有名である

(平成18年3月5日撮影)