金水寺(きんすいじ)宝篋印塔

 金水寺(きんすいじ)宝篋印塔(兵庫県丹波市柏原町下小倉金水寺16-3)

   宝篋印塔は、明治の廃仏毀釈で廃寺となった金水寺のもので、鎌倉時代後期の作品。

金水寺(きんすいじ)宝篋印塔 (県指定文化財、鎌倉時代後期 、凝灰岩、高さ 174Cm)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、キリーク:阿弥陀如来)
宝篋印塔は、廃金水寺の歴代住職無縫塔が並ぶ旧境内に立つ 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(右面、アク:不空成就如来)

笠の段型は下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で少し外傾する

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(左面、タラーク:宝生如来)
基礎、上端は二段、側面は四面とも無地 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、ウーン:阿閦如来)

繰形座

地面の上に直接 繰形座を置き、その上に宝篋印塔を据える

相輪は下から伏鉢、請花、九輪、請花、宝珠で、やや傾斜がついている。全体を見れば、塔身が他の部分に比べ小さく感じる。

金水寺(きんすいじ)宝篋印塔 (県指定文化財、鎌倉時代後期)

山中に立つ宝篋印塔は、手入れも行き届いている。

笠の隅飾り、二弧輪郭付で少しだけ外傾する 旧柏原(かいばら)町が建てた石碑(金水寺宝筐印塔)

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金水寺(きんすいじ)跡

金水寺は高野山宝城院の末寺で、明治の廃仏毀釈の折、廃寺となった。宝篋印塔の立つ場所は、旧境内にあたる。

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*JR福知山線 「柏原駅」 下車、南東方向へ約1.6Km。国道176号線下小倉交差点の一つ手前、JR柏原駅寄りの見長(みなが)交差点を南方向に入り約400mの所で、右折(西方向)。JR福知山線の高架ををくぐり、柏原川に架かっている橋を渡り直進。イノシシよけのフェンスの入口があり、そこを入って約50m、右手の山裾に小道があり、そこを登ると歴代住職の無縫塔が立ち並び、同所に立っている。先程の道を、山手に登ると金水寺跡に出る。柏原駅構内で、丹波市観光協会のレンタサイクルがある。

(撮影:平成23年9月24日)