居神(いがみ)神社阿弥陀種子自然石塔婆

 居神神社(いがみじんじゃ)(神奈川県小田原市城山4-23-29)

  主尊に阿弥陀如来の種子を刻んだ自然石塔婆で、、鎌倉時代後期 元亨二年(1322)の紀年銘がある。

居神神社 阿弥陀種子自然石塔婆 (市指定文化財、鎌倉時代後期 元亨二年 1322年、安山岩、高さ 140Cm)

居神神社古碑群の一基。自然石の表面を平らにし、身部を背面のカーブに沿って彫り込み、湾曲させる。上方に阿弥陀の種子、下方に銘文を刻む

石塔婆 頭部

頭部は山形で板碑風、二条線は刻まない。

身部上方、阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。 身部下方の紀年銘:「元亨二年(1322)十二月十四日

石塔婆 下方の刻銘

中央に「右志者為」、左右に「念佛衆口受、法界衆生」、「平等利益也、敬白」「元亨二年(1322)十二月十四日」と刻む。

 居神(いがみ)神社 陽刻五輪塔石塔婆

駒形に加工された石の表面に五輪塔を半肉彫りする。水輪の中央に五輪塔四門の梵字 修行門(南)の水輪部 梵字「バー」を刻む。高さ 67.5Cm

居神神社 陽刻五輪塔石塔婆 (市指定文化財、高さ 67.5Cm 五輪塔の高さ 42.5Cm)

 居神(いがみ)神社 線刻五輪塔自然石塔婆

線刻五輪塔自然石塔婆(市指定文化財、高さ 70Cm) 線刻五輪塔自然石塔婆(市指定文化財、高さ 51Cm)

両石塔婆とも、自然石の表面に五輪塔を線刻し、水輪の中央に五輪塔四門の梵字 修行門(南)の水輪部 梵字「バー」を刻んでいる。

居神神社 線刻五輪塔石塔婆 (指定なし)

古碑群の向って右端に立っている二基で、近隣から移転してきたものという。

居神(いがみ)神社境内の古碑群 (市指定文化財、鎌倉時代後期 )

中央に立つのが文保元年(1317)銘大日種子石塔婆、向って右端の二基を除いた計五基が市の文化財に指定されている。

 城願寺(じょうがんじ)五重石塔                             石仏と石塔-目次!

居 神 神 社

石段を登った所が拝殿、古塔群は拝殿に向かって左側奥に立っている。

 板碑(いたび)

*JR東海道本線小田原駅から箱根登山線 箱根湯本行きに乗車、「箱根板橋駅」下車、北東方向へ徒歩 約5分。

(撮影:平成24年11月6日)