円台寺(えんだいじ)(熊本県熊本市植木町円台寺)
塔身に四方仏の種子を刻んだ宝塔で、鎌倉時代中期 正嘉元年(1257)の紀年銘がある。
円台寺(えんだいじ)石造宝塔(鎌倉時代中期 正嘉元年 1257年、凝灰岩、高さ 110Cm)
小さな本堂が建てられている円台寺の境内に立っている。塔身は、縦長で四方に大きく種子を刻む。正面「キリーク」の下に刻銘がある。 |
笠
笠は緩やかに反る。宝珠・請花を含め、五輪塔の部材を流用したものと思われる。
塔身西面、蓮華座上月輪内に阿弥陀の種子「キリーク」を刻む | 塔身北面、蓮華座上月輪内に釈迦如来の種子「バク」を刻む |
塔身 首部
首部は長く、側面には何も刻まれていない。
塔身東面、蓮華座上月輪内に薬師如来の種子「バイ」を刻む | 塔身南面、蓮華座上月輪内に宝生如来の種子「タラーク」を刻む |
正面 「キリーク」の下、刻銘
刻銘:「應上房耀口、生年六十六、口月十八日入滅、正嘉元年(1257)、歳時、丁巳、口月九日造立」
正嘉元年の正の字が欠けているが、干支から正嘉年と知れる。
円台寺(えんだいじ)笠塔婆・五輪塔
円台寺 笠塔婆(凝灰岩、高さ 76Cm) | 円台寺 五輪塔 |
円台寺(えんだいじ) 五輪塔群
円台寺(えんだいじ)
比叡山の末寺で、豊後国 守護 大友能直(よしなお)により建立され、鎌倉時代に最も栄えた。
現在は、浄土真宗 本願寺派。
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*JR 鹿児島本線 植木駅前から産交バス 植木町役場もしくは玉名駅行きに乗車、「円台寺バス停」下車、西方向へ 約200m。
(撮影:平成24年1月27日)