田原五輪塔（たばるごりんとう）（熊本県熊本市植木町豊岡字栗木平）

　 　田原寺 院主の墓塔で、水輪の四面に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。鎌倉時代中期 建治三年（1277）の銘がある。

田原（たばる）五輪塔（旧 町指定文化財、鎌倉時代中期 建治三年 1277年、安山岩、高さ 169Cm)

		風・空輪、一石からなり、両輪とも形状がすっきりとしている
田原坂の北側、熊野神社より北方向へ約100ｍの土手上に立つ		水輪、角ばった球形で、四面に阿弥陀の種子「キリーク」を月輪内に刻む

火　輪

軒口厚く、両端で反り、軒先は上に上がる

五輪塔は、火輪の先端をかなり破損する。ここは、西南戦争の戦場になった所で、この五輪塔にも多数の弾痕が認められる。

地　輪

地輪は低く、南面に刻銘がある。

刻銘全文 ：「田原寺、院主臍慶、右志者為往生極楽、頓証菩提、造立如件、建治三年（1277）、歳次、口口、四月廿六日」

刻銘：「建治三年（1277）」		刻銘：「田原寺」

地輪の刻銘

田原板碑（旧 町指定文化財、桃山時代 天正十三年 1585年、安山岩、高さ 140Cm)

現地説明板によれば、法印重厳により建立された逆修碑という。

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五　輪　塔

五輪塔紀年順

高野山町石五輪卒塔婆、四里石（慈尊院側）（鎌倉中期）

五輪塔-紀年順-目次

＊JR 鹿児島本線 玉名駅前から産交バス 交通センター行きに乗車 「鈴麦バス停」下車、南東方向へ徒歩 約25分。熊本方面からだと、交通センターから玉名駅行きに乗車、「鈴麦バス停下車」。田原坂第二駐車場の北側、熊野神社より北方向へ約100ｍの道沿いに立っている。

(撮影：平成24年1月27日）